『どこが、欠陥なのかを、はっきりさせよう!』
世の中には、嫌がらせで裁判をする場合が、非常に多いです。
「あいつが、カネを払わないから裁判してやろう!」みたいに…
たまに、『欠陥???建築裁判』を見かけます!
ちゃんと、「交渉」すれば、解決出来るのに、おかしいですね。
我々、『欠陥建築バスターズ』の場合は、施主と業者間で、もめ事
が起きた場合は、間に入って100%解決出来ています。
『裁判なんて、する必要が、全くないのです!!!』
さて、あるマンションの『欠陥???建築裁判』に提出された
『欠陥???』の証拠資料の中に、おかしな写真や、主張をみつけ
ましたので、解説したいと、思います。
…私が、見つけたのは、「鉄筋コンクリート造」のマンションにおいて、
「コンクリートサンプル」を抜き取った写真です。
通常、「コンクリートサンプル」は、円筒状の茶筒みたいな、棒状の
サンプルを切り取ります。
その中で、『欠陥???』と主張する、3つの事柄がありました。
1 コンクリートのうち継ぎ部分に「レイタンス」があった。
2 コンクリートの中に、「木片」があった。
3 スリーブを後からあけ、内部の鉄筋を切断した。
…これらが、「施主側」の「欠陥の根拠」です。
では、素人でもわかる等に、簡単に説明いたしましょう。
1番ですが、コンクリートの建物は、型枠にコンクリートを流し込んで、
下から順番に固めて行きます。
その時に、最初に流したコンクリートと、後から流したコンクリートの
間に、境界が出来てしまいます。
これは、当たり前の事で、「欠陥ではありません!」
しかも、この部分は、「化学的に接着」している訳ではありません。
これも、「欠陥ではありません!」
そして、このコンクリートの境目は、色が変わって居るので、誰でも
その場所を特定出来ます。
また、この場所の「コンクリートサンプル」を抜き取れば、コンクリート
の境目で、ぱっくり二つに割れるのです!
裁判では、「レイタンス」があったから、サンプルが二つに割れたと、
主張していますが、もし、「レイタンス」が無くても、ぱっくり二つに
割れます。
この「レイタンス」とは、コンクリートが固まる時に、上にあがって来る
「アク」の様なものです。
さて、2番の、「コンクリートサンプル」に木片が混入していた件ですが、
これも、「欠陥ではありません!」
通常、どのような工事でも、ビルのワンフロアーに数個の「木片」が混入
するのは、当たり前ですし、普通の事です。
たまたま、「コンクリートサンプル」に「木片」が混入していたのでは
無く、写真を見る限り、「わざわざ、木片周辺を、サンプリングした」
事は、明らかです。
そして、最後、3番目の、「スリーブ」を後からあけた為に、内部の
鉄筋を切断した件です。
「スリーブ」とは、配管等を通す為に、コンクリートにあける「穴」です!
通常は、最初から、その部分だけ、「コンクリートが流れない」様にして、
最初から「穴」をあけます。
しかし、時々、この「穴」の内部にまで、コンクリートが詰まってしまって、
後から「穴」をあけたり、最初の予定とは違う場所に、「穴」をあける場合
は、珍しい事ではありません。
また、「穴」をあける時に、コンクリート内部の鉄筋を切断したと、言って
噛み付いている様ですが、「鉄筋探知機」では探知出来ない深さに、「鉄筋」
があった場合、「鉄筋を切断」する事は、あり得ます。
証拠写真を見る限り、「太い鉄筋」ではありませんので、「強度」において、
全く問題が無いと、断定できます。
…そもそも、「鉄筋を入れる」場合、「安全率」と言う、必要以上に丈夫に
する為の数値をかけてあります。
例えば、橋を造る場合、1000トンの力に耐える事が、絶対条件の場合でも、
2000トンの力に耐える様に、設計する事があります。
この時の「安全率を200%」と、呼びます!
ですから、「経年劣化」して、「鉄筋が錆びても」、橋が落ちないのは、
「必要以上に丈夫」につくってあるからです。
「ビル」や「マンション」でも、これと、全く同じで、「鉄筋の一本」くらい
切断しても、「強度にはほとんど影響しません!」
もしも…
上記3つの事柄で、「欠陥」ならば…
『この世の中に、欠陥でない建物など、一つも無いのです!』
また、これらが、もし、「欠陥」と主張するなら…
『科学的根拠を、示さなければならないのです!』
残念ながら、きちんとした「論拠」は、見当たりませんでした…
『世の中の、欠陥???建築裁判は、皆、この程度なのです!』
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ある『欠陥???建築裁判』を解説する!
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