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『 東洋ゴム免震装置の耐用寿命 』に関する考察と意見!!

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『免震装置とは、積層ゴムで作った、巨大なビッグマックみたいなもの!』



今回、東洋ゴムが性能を偽装した問題に関して、そもそも、『合成ゴム』で作られた

『免震装置の積層ゴム』の寿命と言う事を、再検証しなければいけません。



ビルの免震装置に使用される『合成ゴム』は、自動車のタイヤのゴムと同じで、時間

の経過と共に、次第に、硬くなって、脆くなってしまいます。

更に、巨大な建物の重量が、圧力として掛かっているので、通常の『合成ゴム』の劣化

スピードよりも、早いと考えなければいけません。



つまり、『免震装置が、新しい時と、古くなった時では、性能が異なる訳です!』

古くなる程、『性能は劣化する』訳で、これが、地震のエネルギー吸収を悪くします。



『免震装置を製造している会社は、免震装置の寿命を60年!』

と、説明していますが、実際は、どうなのでしょうか?



『昔、鉄筋コンクリートの寿命が60年!』

と言われて来ましたが、実際、鉄筋コンクリートのビルは、40年もすると、ボロボロに

なってしまいます。



…では、何故、ゴムで出来た免震装置の寿命を60年と言えるのでしょうか?



実は、そんな事、誰にも分からないのです!

60年経過した『免震装置』を回収して、その装置が、規定の性能を発揮するか、テスト

してみないと、安全か否かを判定する事はできません。



日本では、『免震装置』の採用は、最近になってからですから、製造してから60年以上経過

した『免震装置』はありません。



では、耐用寿命60年の根拠は何か?

…それは、免震装置に使用する『合成ゴム』を『加熱促進劣化試験』と言う法法で、ゴムの

劣化スピードを早めて、60年後のゴムの劣化を『予測する』のです。



『予測しただけで、大丈夫でしょうか?』

…はっきり言って、かなり、怪しいです。



ですから、『定期点検』して、常に安全性を確認する必要があります。



『実は、加熱促進劣化試験では、それほど正確な未来予測は出来ません!』

何故かと言うと、厳しい気候変動迄は、この試験方法では、完全に再現出来ないからです。



日本は、夏は『高温多湿』で、亜熱帯気候になりますし、冬は、氷点下にもなります。

工場の材料試験において、この様な厳しい気候変動の60年を、再現するのは不可能です。



『つまり、60年後も、免震装置が安全かは、わからない!』

と言う事実を、忘れてはいけないのです。



私の考えでは、『30年に一回、免震装置を、新しいものに交換』すべきだと考えています。

むしろ、『この免震装置は60年使える!』と、言いきる事の方が危険です。



今回の東洋ゴムの事件は、そもそも、免震装置が、何年使えるかも分からない中で、

『データーの改ざんを騒いでます!』



そこが、国土交通省のナンセンスな所なのです!!



役人の『官官頭』では理解出来ないのでしょう。





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