『瓦が普及したのは、木造家屋が火災に弱いからだった。』
私は、奈良で古代建築の研究をしていた時期があります。
『奈良時代にも瓦はありましたが、一般的なものではありませんでした。』
『瓦が使われるのは、寺院や、天皇や貴族の館、それに公的な建物だけだったんです。』
『庶民は、まだ、竪穴式住居が一般的でした。』
…古くからある神社の屋根も、瓦葺きではなく、桧皮ぶきと言って、木の皮を幾重にも重ねて葺いています。
『瓦は、粘土を焼いて造りますから、大量の薪が必要で、なかなか一般には普及しなかった訳です。』
しかし…
江戸時代になると、『防火』と言う観点から、瓦に注目が集まります。
『火災の類焼で、一番多いのが、火の粉が屋根に落ちて燃え広がるパターンです。』
『火の粉と言っても、栗の実ほどの炭の塊が、ぱちぱちと音を立てて、跳んで来るのです!』
これを…
『防ぐには、草屋根では駄目で、やはり、瓦屋根にしないといけなかった訳です。』
現代でも…
『瓦屋根は、防火上、非常に有効です!』
『耐震性の観点からは、瓦は重くて良く無いのですが、防火性の面では優秀な屋根材であります。』
皆さんの瓦への見方がちょっと変わったのでは無いでしょうか…
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『瓦な何の為に必要なのか?…雨だけでなく、火災からも守る!』
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